我、貴方と歩メど手は繋がズ…

　ン～…。
　
　「一方的に避けラれてイるのデは？」
　
　と、不安になッテしまっテも可哀想デスし、一応、私の胸中ヲ示してオきまショう。

　単純に私ガ、直接お話スる勇気ガ無いダけなのデスがね。
　正直言っテ、私は貴方ガ恐いデス。

　一度は決めタ覚悟デス。こレで愛想を尽かサれても仕方の無イ事。
　このまマ、ウダウダしてイるよりは何倍モ良いでショう。…人の顔色ヲ伺うのモ疲れましタ。

　私ガ貴方に距離を置いテいル。
　そウ感じタのであれバ、それハ間違いありまセン。事実デス。

　しかシ、それニは先の騒ギは関係アりまセン。
　まタ、私の心ガ貴方を離れてシまったトか、そういッタ類デもありまセン。
　私にトって、貴方が大切ナ人でアルことハ変らなイのデスかラ。
　
　貴方ヲとりまク三人…実際にハ、他にもいらっシャいまスが。
　とりアえず、私は誰よリも遅れテ現レた者デス。後かラぽっとやっテ来た存在デスね。

　その様ナ者が、他の方を差し置イて貴方と親しクしてイるのは、イケナイ事でハ無いカと思い始めタのデス。

　私ハ恐らく、二人よリも貴方の身近ニ居れ、長い時間を過ごセます。
　誰も居なイところデしたカら…二人の時グらいハ状況に甘えテしまッテも良いのデはと思ってイましタ。
　今はドうだか知りまセン。シかし、一瞬デも、そうデあった時があったト思イたい。
　
　しかシ、今でハ白い方が身近にイるでしょウ？
　行動範囲が重なっテしまッタのデス。

　私ハ、貴方と彼女ガ親しくシている所ヲ見ていルと、少々心中穏やカではありまセン。
　個人とシて彼女個人を見レば、大変良い方だト、好意を抱イていまスが…一筋縄デはいかなイのが世の中デス。

　恐らく、彼女モ逆の立場だったのナら、同じ様ニ良い気分デは無いでショう。
　多分デスがね。私は彼女デはありまセンのデ…。

　今思えバ、貴方が彼女ヲ誘いたイと言った時、今の状況ハ簡単に予測デきまシた。してイましタ。
　たダ、貴方に嫌われタくなイ、がっかりサせたクない、失望さレたく無い、見捨てラれたく無い。
　その、一心でシた。
　彼女は悪イ人では無い。寧ろ、身近にイて喜ばシい。
　そう思イ、考え、納得すル事で我慢できルと思っタのデス。

　私ハ、零度を尊重シ、一線を引きマした。
　私は、白い方ヲ尊重し、もう一線ヲ引キましタ。

　それデ、全ては上手ク回ると信じル事にしましタ。が…

　身を引ク事に疲れマした。
　我慢スル事に疲れましタ。
　貴方の顔色ヲ伺う事ニ疲れまシた。
　貴方ガ他の女性と親しクする姿ヲ見る事に疲レましタ。
　そシて、貴方の事ヲ気にする事ニ疲れマした。

　私は、自分の「立場」以上を望ム事を止めまショう。越えル事を止めまショう。
　ですカら、私に「立場」以上ヲ望まナいでクださイ。越えナいでくだサい。

　願わクば…モう私の事ナど見ていまセぬよう…。興味ヲ失ってイますヨう…。
　願ワくば…互いニ見守るダけの存在にナれまスよう…。